うさぎの耳はなぜ長い!?うさぎの耳の役割と機能について
- うさぎの耳の機能が知りたい!
- うさぎは耳で感情が分かるってほんと!?
- うさぎが耳を
こんにちは、ネザーランドドワーフ”あんこ”の飼い主(@anko_1223)です。
「うさぎと言えば長い耳」という印象をお持ちではないですか?
しかし、その長い耳にはどのような役割・機能があるのでしょうか。
この記事では、「うさぎの耳がなぜ長いのか」「うさぎの耳の役割と機能」について解説しています。
ぜひ、最後まで読んでね!
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うさぎの耳はなぜ長いのか?
動物は今の環境に適応するために様々な進化を遂げてきています。
例えば、人間が二足歩行をするようになったり、海の生物がエラ呼吸をやめて口呼吸に変わり陸にあがって生活するようになったりと進化の種類も様々です。
では、うさぎの耳はなぜ長くなったのでしょうか。
それは、うさぎが生活している環境にヒントがあります。
うさぎは体も小さくツノや甲羅といった体を守る武器もないので、野生環境では肉食動物に命を狙われる弱い立場にあります。
そのため、危険を素早く察知して逃げなければなりません。
うさぎは長い耳をアンテナのように使い肉食動物が迫っているのをいち早く察知するのです。
このことから、うさぎの耳が長い理由は危険をいち早く察知するために進化したと言えるでしょう。
うさぎの耳の役割と機能
うさぎの耳には以下の役割・機能があります。
- 遠く音を拾うためのアンテナ
- 体温を調節する
- 高い周波数を聞き取る
遠くの音を拾うためのアンテナ
うさぎの特徴的な長い耳は聴覚が発達しており、遠くの音を拾うアンテナの役割を担っています。
なんと、うさぎは3km先の音も聞き取ることが出来るとされているのです。
うさぎは走るのも早いですが、近距離だと肉食動物に捕食される恐れがあります。
そのため、いち早く捕食者の接近を察知して逃げる必要があります。
特に、うさぎが生活している環境は森や草原などカモフラージュになるものが多く、他の草食動物と同様に広い視野は持っているものの、視力自体はあまりよくないため耳を頼りに生きています。
また、うさぎは地上の肉食動物のみならず空からも鳥類や猛禽類に命を狙われます。
長い耳をアンテナのように使って些細な空気の振動をいち早く聞き取り、危険な状況から逃れることがうさぎが野生で生きていくためには必須なのです。
体温を調節する
うさぎの耳には多くの血管が密集しており、耳で風を受けて血管を冷やすことで体温を調節しています。
人間は汗をかいて熱放射を利用した体温調節を行うことができますが、うさぎは汗をかくことができないので、この方法は使えません。
高い周波数を聞き取る
うさぎは動物の中でも群を抜いて聴覚が優れています。
うさぎの聴覚は36~42,000Hzの音を聞くことができ、人間の20~20,000Hzと比べて非常に優秀なのがわかります。
人間よりも低音は聞き取りにくいものの、うさぎの聴覚が人間よりも圧倒的に優れているのが分かりますね。
垂れ耳と立ち耳の違いは!?
ネザーランドドワーフのような「立ち耳」とホーランドロップのような「垂れ耳」の違いはなんでしょうか。
耳の形状が異なるうさぎは、「聴力」「性格」にも違いがあるとされています。
立ち耳と垂れ耳の聴覚の違い
垂れ耳うさぎは、立ち耳のうさぎと比べて耳の穴が隠れているため聴覚は少し劣るとされています。
人間が耳を手で塞いでいる時と、塞いでいない時とでは音の聞こえ方が異なるのと同じ原理です。
立ち耳と垂れ耳の性格の違い
ネザーランドドワーフのような立ち耳のうさぎの性格は、活発で人懐っこく繊細な性格と言われています。
一方、ホーランドロップのような垂れ耳うさぎは、穏やかで甘えん坊な性格が多いようです。
うさぎの耳:よくある悩み・質問
うさぎの耳掃除、どうするの!?
うさぎに耳掃除は必要なのか?気になりますよね。
人間は耳かきを使って耳掃除をしますが、うさぎはどうなのでしょうか。
うさぎは毛づくろいの最中に自分の耳もきれいに掃除します。
なので、基本的には人間がうさぎの耳を掃除することはありません。
しかし、湿気が溜まりやすい垂れ耳のうさぎや、高齢などの影響で自分で耳掃除をすることができないうさぎの場合は耳垢が溜まることがあります。
その場合は、うさぎ用に販売されている「耳ふきクリーナー」をガーゼに浸して耳掃除してください。
大人しく暴れる心配のないようなうさぎであれば、綿棒を使用しても良いでしょう。
ただ、うさぎの耳は血管が多く皮膚に関しても繊細です。
なので、動物病院で耳垢を取ってもらうことが安心ですよ。
うさぎの耳が冷たい…
うさぎの耳が冷たい場合は、体温が下がっている可能性があります。
うさぎは毛皮に覆われており寒さにはある程度は耐えることができます。
しかし、耳が極端に冷たい場合には体が冷えてしまっている状態と考えられます。
一度、飼育環境の温度を確認して15度を下回るようであれば、暖房をつけて部屋の温度を調節してあげてください。
もし、部屋の温度がうさぎが生活する上での適温になっているのに、耳が冷たい、体温が低い状態が続くようであれば体調不良を疑いましょう。
ごはんは食べているか、おやつの食いつきは良いか、など普段の様子を注意深く観察し、異変が見られるようであれば、獣医師に診てもらうようにしてください。
うさぎが片耳だけ立てる、どういうこと?
たち耳のうさぎを飼育している人の中には、うさぎが片耳だけ立ててる様子を見て心配になった方もいるのではないでしょうか。
普段は両耳を立てるけど稀にうさぎが片耳だけ立てる場合は、大きな音が聞こえた方にのみアンテナを張っている状態でしょう。
もし飼育当初から片耳しか立てていない場合は、耳の付け根の軟骨が発達した影響の可能性もあります。
これは、立ち耳と垂れ耳の混血種のうさぎにみられる現象です。
しかし、やはり心配であれば健康診断も兼ねて動物病院にて獣医師に相談してみるのもよいと思います。
まとめ:うさぎの耳が長いのは遠く音を拾うため
いかがでしたでしょうか。
うさぎの耳が長い理由は遠くの音を拾うためです。
野生環境で肉食動物に狙われるうさぎは、長い耳をアンテナのように使って危険を察知します。
また、うさぎの耳は体温を調節するための役割も担っています。
うさぎの耳が極端に冷たい場合には、体調不良の可能性もあるので普段からうさぎの耳に触れて正常な体温を肌で覚えておくと安心ですよ。
それじゃあ、またね!