うさぎの食事と食べ物について|知っておくべき基本知識
- うさぎってどんな食事をするの?
- うさぎはの主食はにんじんなのかな…
- うさぎの食べ物について知りたい!
うさぎの食べ物と言ったら「にんじん」という印象を持った方が多いかと思います。
しかし、実はうさぎが主食とする食べ物は「にんじん」ではないのです。
そこでこの記事では、うさぎの食事について詳しく解説していきます。
最後まで読んでね!
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うさぎの食べ物について
まず、前提としてうさぎの食性は主に草の葉っぱを食べる「草食性」です。
繊維質の多い植物を歯ですり潰して食べているのです。
うさぎの食べ物は大きく下の括りになっています。
- 牧草(チモシー)
- 栄養食(ペレット)
- 果物・野菜おやつ
うさぎの食事:牧草(チモシー)
うさぎにとって最も重要なのがこの牧草(チモシー)です。
うさぎの歯と消化器官の健康のためにも、チモシーは大切な存在なのです。
チモシーを食べなければ歯が削れずに伸び続けて、不正咬合などの病気に発展したり、消化器官の働きが弱まりうっ滞などの原因になったりします。
大人のうさぎには、チモシーの中でもイネ科の一番刈りを与えるようにしましょう。
繊維質が豊富で、うさぎの健康を整えることに優れています。
また、与える量は基本的に「食べ放題」にすることです。
チモシーはきらさないでね!無くなる前に補充をお願い!
うさぎの食事:ラビットフード(ペレット)
ペレットは牧草(チモシー)だけでは不足しがちな栄養を補います。
ペレットはラビットフードとも呼ばれ、うさぎに与える固形の栄養食です。
近年、うさぎの平均寿命が伸びてきているのはペレットの進化が影響しているとされています。
推奨されている1日に与える量は、体重の1.5~2%程とされています。
例として、1kgのうさぎにペレットを与える場合は15gとなりますね。
ただ、まずはペレットの商品パッケージに記載されている規定量を与えるようにして、うさぎの体の変化などで徐々に量を調整するといった方法を取るのも良いでしょう。
ペレットは朝と夕方の2回与えますが、割合は朝:4割、夜:6割にするのがよいでしょう。
人間も朝ごはんより晩ごはんの方が多く食べるのと同じですね。
ペレットは成長には必須だよ!
うさぎの食事:野菜・果物
うさぎはチモシーやペレットの他に、野菜や果物も食べます。
野生では様々な種類の植物を食べるとされており、食事のバリエーションを増やす目的としても野菜・果物は優秀です。
毎日、3種類くらいの野菜・果物を与えると良いでしょう。ただ、果物は糖分が多いので野菜をメインとして与えて果物はおやつ目的で与えるのがよいでしょう。
与える量は、カップ1杯分ほどの量が良いとされています。
野菜・果物がもらえる時はとても嬉しいんだ!
うさぎの果物:ぶどう
犬にぶどうを与えと中毒はを起こすということで知られています。
そのため、ここでは「ぶどう」について取り上げます。
犬には、ぶどうやレーズンを与えると数時間で腹痛や嘔吐、下痢の症状がでるとされていますが、うさぎの場合はどうなのでしょうか?
ぶどうやレーズンはうさぎ用のおやつとしても販売されており、また、中でもげっ歯目のチンチラの定番のおやつです。
ぶどうは糖質が多いなど気になる点がありますが、今のところ中毒などの症状は確認されていないので与えても問題はないでしょう。
しかし、ぶどうをはじめ果物には糖分が多いので与えすぐには注意が必要です。
家のペットの”あんこ”もぶどうを好んで食べていますよ。
うさぎの果物:メロン
うさぎにメロンを与えることはできます。
メロンもぶどうと同じようにうさぎのおやつとして販売されています。
しかし、水分量と糖分が多いので、与える時は量に注意してくださいね。
うさぎの食事:おやつ
おやつもうさぎの食べ物の中で大切な役割があります。
それは、飼い主がうさぎとのコミュニケーションを取るのに役立つということ。
うさぎにとってはチモシーとペレットだけで栄養は足りていますが、おやつもうさぎの飼育にとっては必要な食べ物と考えられますね。
おやつを与える量は、種類によって異なるため販売されている製品情報を確認の上で適量を与えるようにしてください。
おやつは袋の音で気づいちゃう!
うさぎの食事:飲み水
飲み水は清潔さを保ち、うさぎがいつでも飲めるようにしましょう。
うさぎの水は朝と夕方に取り替えてあげると清潔な水を保てますよ。
また、水分量の多い野菜を与えている場合は飲水量が減ることもあるのでこの際に覚えておきましょう。
ちなみに、私の場合は下記の商品を使って作った水素水をうさぎに与えています。
うさぎも人間と同じようにおいしい水の方が好きなんですよね。
きれいな水をお願いします!
うさぎの食に対する行動
うさぎの食に関する行動として以下の2つの特徴があります。
- 食事を摂る時間帯は早朝、夕方が多い
- 貯食はしない
食事を摂る時間帯は早朝、夕方が多い
野生のうさぎの食事は、夕方から夜明けにかけての時間帯に行っています。
飼育下では早朝と夕方に食べるうさぎが多く観察されています。
上記の飼育下でのうさぎは野生化での生活パターンが根強く残っていることが考えられます。
しかし、ある程度は、飼い主の食事パターンにも合わせることができるので、絶対に早朝と夕方の時間帯に餌を与えなければならないということはありません。
貯食をしない
私たちが飼育するペットうさぎ(アナウサギ)は貯食をしません。
貯食とは、集めた餌を巣などの縄張り、行動範囲内に保管しておくことを言います。
ペットうさぎは貯食はしませんが、ナキウサギは貯食をするとされています。
食事で確認する健康チェック
うさぎの健康状態を見ながら食事内容を見直すことは重要です。
うさぎに下のようなことが確認された場合は、注意してください。
- うさぎの便の大きさが小さくなっている
- うさぎが痩せてきている気がする
①便の大きさが小さくなっている
うさぎの便が小さくなってきている場合は、チモシーを食べる量が少ない可能性があります。
特に換毛期の時期はうさぎが自分の毛を飲み込むことが原因で便が小さくなることがあります。
そのことを防止するため、またうさぎの胃腸の働きを促進するためにチモシーを食べることが大切です。
便が小さくなり、かつ牧草を食べる量が極端に少ない場合は動物病院で獣医師に診てもらうことも視野に入れてくださいね。
②うさぎが痩せてきている気がする
うさぎが痩せている場合は、ペレットを食べる量が少ない可能性があります。
健康なうさぎを育てるためにも、牧草の他にもペレットは重要です。
与え過ぎも肥満の原因になりますが、少ないのも問題があります。
日々、うさぎの体型を確認してその子にあったペレットの量を見つけてあげましょう。
うさぎの食事のよくある悩み・質問
うさぎの主食ってにんじん?
うさぎと言ったら「にんじん」を食べていると思われる方も多いかと思います。
しかし、うさぎの主食は「にんじん」ではなく「牧草(チモシー)」です。
うさぎにとって野菜は副食であるため、「にんじん」は主食ではないのです。
うさぎの好きな食べ物は?
うさぎによって好きな食べ物には個体差がありますが、果物類の食いつきは非常に良いです。
特に、「りんご」「パイナップル」「パパイヤ」辺りは人気かと思われます。
しかし、糖分を多く含むのでグルーミングの後のご褒美や部屋んぽの後のおやつとして少量与えるのが良いです。
ちなみに、うちのペット”あんこ”は果物の他にうさぎの極トリーツが好きです。
うさぎがチモシーを食べてくれない
うさぎにとってチモシーは歯が伸びすぎるのを防ぐのと消化器官の活動を促進するのに重要な食べ物であり、うさぎがチモシーを食べないのは注意が必要です。
うさぎにもチモシーの好みがあるので、違うメーカーから販売されているチモシーを一度試してみてください。
他にはチモシーが湿っている、ニオイが薄れている場合にもチモシーを食べなくなることがあるので天日干しや、レンジでチンして湿気を飛ばし香りを復活させてみる方法も試してください。
補足ですが、チモシーの中でも好みの箇所(例:穂の部分など)ばかり食べることもあるので、1日経ったチモシーは交換してあげるなどの対応をとってみてください。
まとめ:うさぎの健康に食事は大切!
いかがでしたでしょうか。
うさぎの食べ物には、主食のチモシーの他に栄養食のペレット、副食の野菜・果物などのおやつがあります。
それぞれうさぎに合った量を与えることが健康を作る上でも、飼い主とのコミュニケーション(信頼関係)を深めるのにも大切ですよ!
それじゃあ、またね!